人に快感をあたえるもの。それがデザイン。
住宅は「見る・触る」といった限定的な他のデザインとは違って、五感とともに住むという機能を持った制約の中にあるデザインです。人間にとってデザインの良し悪しは、それが幸福感や心地よさを与えてくれるかどうかにまでかかっています。
ただデザインには人それぞれ好き嫌いがあって全員が一様にいいというものはありません。誰の中にも好きな「形」と「色」があります。家を建てる場合は自分の好きな「形」と「色」は何かをはっきりさせておきたいですね。
もちろん時代的な影響もあります。「形」ではかつては複雑な形状のものが「豊かさ」として、もてはやされましたが、いまはシンプルさが尊ばれています。
「色」では汚れが目立たないからという理由でベージュが選ばれていた時代がありますが、いまは白と黒のモノトーンが主流のようです。ものが溢れてくると色彩の洪水から外れようとするのでしょうか。
この先どのような「形」「色」が好まれるかは流行もあり予測はできませんが、たとえば自然の中にある曲線を取り入れた家が多く登場するかもしれません。その時の色は?白ではなくどの色が選ばれるのか、日常想像やチェックしてみるのも家づくりの役に立つのではないでしょうか。
コラム