こんにちは!代表の畑です。
以前、某TV番組で「夜間に熱中症になる家」が最近多発しているという話が放映されていました。
原因はというと日中に熱せられた断熱材やコンクリート壁から夜間に室内放熱して室温が上昇、
寝ている間に熱中症になるという怖い話でした
いきなり鉄筋コンクリートの蓄熱容量の話しですがこれは断熱材の効用を
わかり易くする例として取り上げました。
一般に「マンションは冬、結露する、木造住宅より暖かい」とか「夏、外出先から帰ってくると
部屋はサウナのよう、或いは木造住宅より涼しい」を耳にします。
これはコンクリートの蓄熱容量が木造に比べて断突に大きいのが原因の一つ。
マンションの蓄熱容量は木造住宅の7倍くらい大きいと言われています。
例えば外気温が低い場合、木造住宅は蓄熱容量が小さいのですぐ外気の影響を
受けて寒く感じますがマンションの場合は蓄熱容量が大きい分、室内への影響を与えるのに
時間がかかり結果として「マンションの方が暖かい」ということになります。
ところが長時間、外気の影響を受けると蓄熱容量の大きい分、コンクリートに蓄えた冷気は
除々に室内へと輻射して室内は底冷えする感じの寒さとなります。
夏は外気の熱気を長時間蓄熱して室内へ輻射して「サウナのよう」になるのです。
これは熱容量の大きい材料で建物を包んだ場合「外気温度の変化を室内にはすぐには
影響を与えない」というメリットがありますが「一旦、熱くなると冷めにくく、冷めるとなかなか暖かくならない」
というデメリットもあるという一例です。高断熱材の住宅は冬過ごすのには快適ですが
夏は蓄熱容量が大きいのが災いして不快になりエアコンに頼るしかないというデメリットになります。
断熱材は夏には遮熱材の役割を果たしますが、どんな高断熱材でも熱抵抗が大きいというだけで
熱すべてを遮断してくれるわけではありません。
蓄熱容量を超えた熱は除々に室内に入ってきます。
断熱性能(Q値)の高い住宅ほど夏は、熱を室内に長時間輻射することになります。
広島の夏の夜、外気温は低くなっているのに室内はサウナのように暑い。
この現象の一因に断熱材の功罪があるようです。
広島の冬は暖かいが夏は蒸し風呂、北海道でも夏、クーラーが要るようになった。
この断熱住宅の問題を解決するには・・・課題がたくさんです
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