すべての子供は様々なものの吸収力と想像力から発明と発見の天才だと言われます。しかし現代の子どもたちはあそびでゲームやパソコンを駆使し、そしてクラブや塾通いなど何かに管理されたり誘導されたりして過ごしており、自分で工夫するといったことが少なくなっています。
そしてナイフを使って鉛筆を削るとか、火遊びをするなど危険なことは厳しく禁止しています。また土を触らない生活は、汚い・きれいという価値観も混乱させています。こうした制約の多い生き方は子供が本来もっている本能を阻害しているのではないでしょうか。
また親子との絆を深める工夫は十分考えられているのでしょうか。子供にとって必要な室内環境はどのように作ればいいのか再考してみる必要がありそうです。
例えば土間や囲炉裏があればどうでしょう。土間は本来の使い道はたくさんありますが、そこでナイフを使い、削りカスで床を汚すことは単に散らかすことでしょうか。また火についてもそうです。要は火を禁止することではなく、火を使っても問題ないスペースをつくれば火は危険でありながらも安全な方法も知ることにもなります。
こうしたことも大人と子供のための家づくり・間取りづくりで大切にしたいポイントです。
コラム