コラム

和室の効用

和室には精神を律する仕掛けがある。
今の社会には何処へ行っても座すといったシーンが本当に少なくなっています。

しかし住まいの和室で畳や柱、6畳、8畳をいった言葉と空間は日本人なら知らない人はいませんしその使い方もよくわかっています。そして和室に入ると誰もが一瞬緊張感を感じる雰囲気を持っています。

和の空間には木造の「木割」という考え方があり、様々な伝統の寸法や形式が厳格に決められていました。この整って計算された規律性が建物を建てるうえで精神を文字どおり律する和の力の根源でした。また木割による柱の割り付けや部屋の広さ、高さなど正確な空間は、特に日本人の最も優れた「空間把握力」の元にもなっています。欧米人にはない、日本人だけの大切にしたい感覚です。

畳では思わず座ってしまいますが、畳には「空気をきれいにする」「ほこりが立たない」「健康にいい」などの特徴のほか、イグサのやさしい柔らかさの肌触りが子育てに向いています。 また和室は片付けやすくちゃぶ台を置いたり、遊びを繰り広げたり、布団を敷いて寝室にしたりと自由な使い方ができます。

洋室にリフォームするのも簡単です。一部屋は和室を考えておきたいものです。
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